ピックアップ 〜データで見る地震〜  
   

← 前の記事  次の記事 → 
 
地震後の初動対応・避難行動基準のための正確な震度A 
 
2022年11月9日 17:40頃、先週に続き関東圏で地震が発生しました。気象庁発表の近隣の観測点は震度2、弊社観測エリア内の震度計(当社製品)で取れたデータ(下記観測波形比較参照)では、弊社建屋の1階で震度2、2階で震度3と建物のフロアで揺れの大きさが異なり、1階と2階の最大加速度値はX方向(東西方向)で約3倍、Y方向(南北方向)で約10倍の観測結果が得られました。この結果から弊社建屋の2階は地震の際、南北方向に大きく揺れることが判明しました。個々の建物によって揺れやすい方向や大きさが違います。地盤面の揺れだけでなく、建物のフロアごとの揺れを地震計で計測し、そのデータを解析して耐震診断と耐震補強などの有用な情報として活用することや、大地震後の建物への滞在可否を判断することなどもできます。地震計は事前防災も兼ねた身近で有用な計測機器であることを多くの人に知ってもらうことも、弊社の社会貢献の一つと認識して今後も情報を発信して参ります。
 
 
■震度情報(気象庁発表)
発生時刻:2022年11月09日 17:40頃
震源地:茨城県南部 深さ51km

M4.9 最大震度5強
観測地点:震度2
(下記気象庁ホームページ地震情報参照)
  震度階
(計測震度)
 最大加速度
 X方向
(EW)
 Y方向
(NS)
 Z方向
(UD)
1 階
ACCURA
2
(2.0)
 12.1 6.7 5.6
2 階
ACCURA
3
(2.8)
 20.8 60.8 13.0
観測地点:埼玉県さいたま市南区 応用地震計測株式会社 内
 
 
 弊社建屋1階と2階の観測波形の比較
 【 1 階 】 
 
 
 
 【 2 階 】
 
 
 
 
1階と2階のスペクトル比較 増 幅 率
 
 
 気象庁発表の地震情報(は 観測地点)
 気象庁ホームページ 地震情報(一覧)による
http://www.jma.go.jp/bosai/map.html#7/36.668/139.658/&elem=int&contents=earthquake_map
 
 
 
関連記事
■ 小型地震計ACCURA
関連記事

なまきちだより キンセンカ号

なまきちだより ACCURA特集号
なまきちだより 葉ボタン号
ピックアップ〜データで見る地震〜 現地で地震観測することでわかること
気象庁による震度検定に合格した小型地震計の販売開始
外部リンク
応用地質 News 手のひらサイズのコンパクト地震計「ACCURA」
製品カタログはこちら






 
 
← 前の記事  次の記事 → 
  戻る 
 
 
 
 
 
 
 
 
〜  OYO  S・I  ONLINE  INFORMATION  〜