← 前の記事 |
次の記事 → |
|
ミャンマー 中部で地震発生 |
|
2025年3月28日 15時20分頃、ミャンマー中部でM7.7の大規模な地震が発生し、甚大な被害がでています。この地震はミャンマー国内を南北に貫く活断層「ザガイン断層」の一部がずれ動いたことによるものとみられ、400Km以上の地殻変動が確認されています。
(参照元:国土交通省国土地理院HP https://www.gsi.go.jp/kenkyukanri/kenkyukanri61005.html)
弊社観測エリア内(埼玉県さいたま市)に設置し常時観測をしている広帯域地震計 STS-2.5で、この揺れが捉えられています。(下図参照。※波形-ミャンマーの地震波形) |
|
※波形-ミャンマーの地震波形(波形の先頭時刻:日本時間 2025年3月28日 15時25分) |
|
日本時間 2025年3月28日 15時20分頃に地震が発生したあと、15時28分頃から、N/S、E/W、U/Dの各成分とも振幅が約0.01kine、周期が8秒程度の揺れが継続。15:40頃になると振幅が増大し、N/S、E/W方向で最大約0.3kine、鉛直方向で最大約0.1kineの振幅を記録しました。
上図の@ に示す時刻以降は、周期約27秒の長周期で、水平・鉛直 両方向の揺れが観測されており、レイリー波*が捉えられているものと考えられます。
約4000km離れた震源から到来する微弱な地震動を高性能な広帯域地震計 STS-2.5がはっきりと捉えています。
|

観測担当者より |
|
*レイリー波‥P波・S波の後に続いて現れる大振幅の表面波のうち、体積変化を伴い、上下動・水平動ともに
現れる波。水平動だけに記録されるものはラブ波。表面波は震源が浅い地震で顕著にみられる。 |
 |
「広帯域地震計STS-2.5」
規模の大きい地震が発生すると、
震源が遠く離れた海外であっても、伝搬してくる長周期の揺れを観測することができます。
|
|
|
|
|
|
|
戻る |